「恥をかきながら上達」
2014年8月11日
お疲れ様です。CIGRE SCD2事務局藤井です。
私は、以前、2年ほど海外(東南アジア)に深くかかわる職場で
勤務させていただく機会がありました。
そこは英語が日常的に必要とされる職場だったのですが、
私はちょっとした用事で海外に電話をかけるのも、手元に原稿を
作るような有様で、なかなか英語を駆使して仕事をバリバリ・・・と
いうわけにはいきませんでした。
その当時、色々とお世話になっていた職場の同僚Aさん(男性、30代
後半)に、「Aさん、英語上手いですよね。どうやって勉強したん
ですか?」と尋ねるとAさんは自身の勉強法を紹介してくれました。
① シャドーイング
2年間、通勤の合間、ひたすらCNNやBBC等のニュースを
シャドーイングしていたとのこと。
② 文法
文法をおろそかにしては上達はない、と力説されておりました。
語学に近道はないですよと。やはり、そうか・・・近道を期待して
いた私はバッサリと一刀両断された気分でした。
③ 口の運動を真似する
シャドーイングと被っているよういですが、英語は日本語と比べ
発音時の口のまわりの運動量が大きいため、その動きを
真似することで英語らしい発音ができるとのことでした。
私はAさんに、「なるほど、これを実践すれば、私もAさんの
ように英語を扱えるようになりますかね?」と尋ねたところ、
Aさんからは、ややネガティブな反応。 なんだ、私に足りないのは
英語のセンスそのもの?と思っていたところ、Aさんは私に
こう言いました。
「恥をかいた、失敗した経験が足りないのでは。私は過去、いろんな
場面でさんざん恥ずかしい、みっともない経験を積み重ねてなんとか
しゃべれるようになった。みっともないことを恐れないで、どんどん
チャレンジしてください。」
結局、上記①~③はせっかくのアドバイスにも関わらず、私は
うまく取り入れられていなかったのですが、「みっともなくてもいい」
というアドバイスは、ずいぶん私の心を軽くしてくれました。
それ以降、私はヘタクソな英語ながらも、業務で必要な外国人との
やりとりをなんとかこなすことができるようになりました。
これはAさんから私個人へのアドバイスで、みなさまにあてはまる
ものではないかもしれませんが、英語に対して身構えてしまう方、
一緒に恥をかきながら、どんどんチャレンジしていきましょう。
(文責:SCD2国内分科会事務局 藤井 保)