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「何が分からないかさえ分からなかった」

2014年11月14日

『何が分からないかさえ分からなかった・・・。』

CIGRE SCD2でご活躍の皆さま、こんにちは。かつて国内事務局を拝命しておりました黒木と申します。
現在、中国の上海にて英語の通じない過酷な生活を強いられております。

元々、本を(空気も)読まない、人の話を聞かない人間ですので、英語の本を読むことも、映画を見ることも、
音楽を聴くこともあまりありませんでした。就職後、色々な方のご縁により海外案件を担当させていただく
ようになって、このままではいけないと思い、慌てて勉強を始めた次第です。ツールとしては主に以下の
物を使っています。

Reading:週刊ST、英文契約書の基礎知識(ジャパンタイムス)、英文会計の基礎知識(同左)
 Listening:CNN/BBCニュース(家族が寝ている間だけTVで)、CNN English Express、
「ビジネス&留学に使えるMBAの英語表現400」 (アルク)
 その他実務:BATIC(国際会計検定) Subject1&2問題集(東京商工会議所)

Writing/Speakingはあまり意識して勉強しませんでした。今でもワープロソフトのスペルチェック機能に
頼ったり、間違った文法で話したりしていると思いますが、仕事相手から文法の間違いを指摘されたことは
ないと思うので気にしないようにしています。

一方で、相手の言っていることが聞き取れなければ、内容の把握や判断を誤ってしまうことにもなりかね
ません。かつて仕事でご一緒させていただいた方がびっくりするようなカタカナ英語で、ゆっくりと喋り、
相手に納得してもらうまで時にホワイトボードに字や絵を描きながらしつこく交渉をまとめていく姿が
強烈に印象に残っています。私は何か答えなければと焦りつつも、何が分からないかさえ分からない
状態で沈黙してしまい、とても落ち込みました。その時その方からのアドバイスは「聞き取れないのだったら、
聞き取れるまで何度も言ってもらうように何故、相手に言わないの?」でした。私がListeningを重視する
ようになったきっかけです。

なかなか習得できず今に至っておりますが、以下が、私が英語を使って仕事をするうえでこれまでアドバイスを
いただき、心掛けていることです。

・上手に喋ろうとしないこと。“こいつは英語ができるな。”と思われたら本気で喋ってきてついていけなくなる。
 “こいつは英語がイマイチだから、とうやったら理解してもらえるかな。”と相手に思ってもらえればベスト。
・意味が分からないのにYesと言わないこと。“分からない”と言う勇気を持つこと。
・自分の理解に自信がなかったら、“私は○○と理解しているがそれで間違いないか。”と、しつこくclarify
 すること。
・英語の前に仕事をきちんと覚えること。英語を話す・聞くことは通訳なり弁護士なりを起用することで
 代わりはいるが、Business judgmentは我々がやること。

結構キツイです。

(文責:黒木 洋光 九州電力/ CIGRE SCD2 事務局)