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一度はいくべき海外都市「バンクーバー旅行記」

2016年8月17日

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┃ ■  ニュースレター No.54(弥栄様/SCD2国内分科会委員)
┃    (テーマ:一度はいくべき海外都市)
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 こんにちは、東芝の弥栄(みえ)です。

 一度は行くべき海外都市でもおすすめのレストランでもありませんが、海外に関す
る話題ということで、数年前の5月に両親と共にバンクーバーを訪れたときのことを
紹介します。


 今回は高齢の両親と一緒でしたのでいつもよりもゆったりとしたスケジュールを組
み、自然豊かな都市バンクーバーで自然を楽しむ旅行にしました。特に父は初めての
海外旅行、日本食は外せないであろう父のために、日本食のあるホテルを選ぶなど、
慣れない異国の地で両親の体調も気にかけながら、旅行はスタートしました。

 現地初日、父はカナダのビールが飲んでみたいというので、スーパーマーケットに
入ったところ、Beerと名の付く飲み物はあるものの、どうもアルコールのビール
ではなさそうでした。しかし、それ以外ビールらしきものは見当たらず、それを買っ
てみる事にしました。部屋に戻って飲んでみると、案の定ビールではなく、甘みのあ
るビール風味の飲み物でした。その後、お店で尋ねたところバンクーバーではアルコ
ールは飲食店か酒屋でしか扱っていないとのことでした。その日から、酒屋の場所チ
ェックが始まりました。

 ある日、スタンレーパークからホテルに戻るために、路線バスを利用しようとした
時の事です。ホテルのコンジェルジュが言っていたことを思い出していました。「路
線バスは運賃をお札で払ってもおつりが出ない。バスの料金はぴったりの金額を用意
するように。ただ、もしもいくらか足りない時でも持ち合わせのコインを差し出して
『 That’s all 』 と言えば、それでも乗せてくれる」という話をしてい
たので、私は人数分を合計したおつりなしの金額を手元に用意してバスに乗り込みま
した。ところが、運転手には「No」と言われ、なぜかを尋ねたところ、「お札は扱
わない」と言う事でした。コンシェルジュの話から、私はおつりが出なければお札で
もOKかと思っていましたが、お札自体がNGだった訳です。
 もうその後は、ありったけのコインを集め「That’s all」と伝えたとこ
ろ、運転手は困り顔でしたが乗せてくれました。いくらの不足だったか今となっては
定かではありません。そんな様子に両親は日本ではありえない異国文化を見たようで、
驚きの表情を隠せませんでした。

 また、ビクトリアのブッチャートガーデン(広大な敷地の植物園)を訪れるため、
バンクーバーからビクトリアにも足を延ばし、そこではB&Bに2泊宿泊しました。
そこを訪れた日は丁度母の80歳の誕生日に当たっていたので、日本から予約の際に
その旨を伝え、オーナーにケーキを準備してもらいました。思いがけないカナダでの
誕生会に母もびっくりしていたのはもちろんですが、とても喜んでいました。
 B&Bのオーナーは帰りがけに「90歳になってまた来てくれたら、その時には宿
泊費はただにするよ」と、嬉しい励ましをしてくれました。

 旅行を終えてみて、自分のペースで動ける旅行とは違い、いろいろな面で実に疲れ
る旅行だったのですが、訪ねた先々の人達の両親への気遣いに感謝した旅行になりま
した。

 最後に、成田発のバンクーバー便は、比較的空いていて、ビジネスクラスのツアー
料金も格安でした。これから親孝行で海外旅行を考えているかたには、バンクーバー
をお勧めします。繰り返しますが、いろいろな面で本当に疲れますよ。

 それでも親孝行?をしたい方がいらっしゃれば、是非とも実現してみてください。


                                    以上


(文責:東芝 弥栄/CIGRE SCD2 事務局)