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日本の食習慣「いただきます」と「尾道ラーメン」

2020年1月16日

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 ニュースレター No.116(山本様/SCD2国内分科会委員)   (テーマ:「日本の食習慣」)
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中国電力の山本でございます。海外渡航歴がグアムとオーストラリアの2回と極端に少ないことから,自身で海外の話題を提供することは難しいと考え,最近中国や台湾などに渡航した息子に何か話題はないか?と聞いてみたところ,少し面白い話を聞きましたので,まずはそれから書かせていただきます。

映画などで,よく食事シーンが映し出されますが,邦画であれば家族的な雰囲気の場面で,両手を合わせて「いただきます」と食卓の全員が言ってから食事を始めています。一方,海外でお膳?に向って何らか言ってから食事をしているシーンを見たことがありますでしょうか?息子曰く,中国でも台湾でも食事の前に「いただきます」ということはなく,何も言わず食事にとりかかるそうです。現地の友人たちに聞いてみても日本と同じような習慣はないとのことです。私も映画などの記憶を思い出し,時折食事前に主人公たちが何か祈りをささげているのでは?と彼に聞いてみましたが,あれはそれぞれが信仰している神様への感謝の祈りであって,日本のように私たちの血や肉となる食材そのもの,あるいは食材を育んでくれた大地や海,作物を育ててくれた方々,更には食事を作ってくれたお母様をはじめとする方々への感謝を口に出して言うような習慣は少ないとのことです。他国の方々と食事をするようなことがあれば,各国の食事習慣について会話を楽しみながら美味しい食事に舌鼓を打つなどいかがでしょうか。

さて,日本独特と言って思い出すのは,習慣ではありませんが麺類の「啜り」でしょうか?テレビなどで海外の方が麺類を食べるとき,パスタのように口中に入れた後,噛み切って麺類が再び丼に落ちてしまう等の様子を見られた方も多いと思います。ズルズルと音を立てて「啜る」ことが嫌い(もちろんマナーが悪いという声もよく聞きますが)だからということではなく,生まれてから「啜った」ことがないので出来ないのだそうです。その代表的な食べ物である「ラーメン」について書きたいと思います。ご当地ラーメンは各地域がそれぞれ工夫し,あちこちで盛んとは思いますが,3年ほど前まで尾道に勤務していた関係から尾道ラーメンについて書きたいと思います。尾道ラーメンは魚介系のダシのラーメンに背脂がスープの上に浮かんだ古くからこの地区で食べられているラーメンで,佃煮で有名な福山市鞆の浦の会社「阿藻珍味」がご当地ラーメンのブームに乗って「尾道ラーメン」と名を付け土産物として売り出した(広島では駅だけでなくスーパーなどでも販売しています)ことからヒットしたとのことで,人気店では週末行列ができるほどの人気ぶりです。
老舗の「朱華園(しゅかえん)」は濃厚なスープに細麺の名店でしたが昨年6月に一時閉店ということで今はそれを味わうことはできません。すぐ近くにある「つたふじ」も有名で小さなお店ですが,しっかりとした味わいで大人気です。一方で新尾道駅から歩いて10分の「東珍康(とんちんかん)」は魚介系ダシが濃く深い味わいで定食などのバリエーションも多くこれも大人気です。その他にも数多くの店があります。風光明媚なしまなみ海道にお立ち寄りの節にはぜひ一度味わっていただきたいものです。

(文責:山本/中国電力株式会社)