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その他海外に関する話題(トラブル・勘違い編)

2020年3月3日

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 ニュースレター No.118(後藤様/SCD2国内分科会委員)   (テーマ:「その他海外に関する話題(トラブル・勘違い編)」)
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皆様、こんにちは。中部電力の後藤と申します。さて、昨年に引き続き、事務局からニュースレター原稿の執筆依頼を受け、何を書こうか迷いました。前回(2019.1)は「一度は行くべき海外都市(もし興味があったら)」を執筆しましたが、おそらく皆様方には、全く役に立たない情報だったことと思います。しかし、それにめげず、今回も、海外旅行した中でのトラブルや勘違い(あくまで私見です)などを書かせて頂きます。

●海外ローカル航空会社は信頼すべからず!!
 アフリカでも、南米でも、ローカル航空会社の、ドサ回りチケットは格安なので、良く使いましたが、荷物を預けると、途中で行方不明になることが、かなりの確率で高いです。皆さんは、体験したことがありませんか?
私は、たくさんのロストバッケージを見てきましたが、以前、ボリビアからブラジルまで一緒に旅行した友人も、預けた荷物が行方不明になり、後日、奇跡的に見つかりましたが、荷物を受け取ったのは4日後の空港、再出発する日でした。。。ブラジルでの4日間の旅行の間、着替えも何もなかったので、最低限の服などを現地調達、大変そうでした。
全く別の場所に荷物だけ降ろされたなんて話はよくあることで、ローカル航空会社を使うときは、荷物は最小限・コンパクトに!! そして、必ず荷物は機内に持ち込みましょう。(少々、大きくとも強引に!! 前述の友人も、帰りの飛行機では大きな荷物を強引に機内に持ち込みました。(荷物を預けろという空港スタッフに、行きに荷物が無くなったと、凄んでいました!!)
ちなみに、私は、成田~パリ便(エールフランス)で、一度、荷物が出てきませんでした。「My baggage didn't come out」。直行便、しかもナショナルフラッグなのに、どこに行っていたのか? 詳細は分かりませんが、荷物は、翌日にホテルに届けられました。
ロストバッケージだけでなく、ローカル航空会社は時間通りにフライトしないことも多いです。数時間なら当たり前、1日遅れもざらでした。私は、ニアメ(ニジェール)からアビジャン(コートジボアール)に行くときに、36時間遅れを体験しました。後から聞いたら、途中で故障し、前の空港で修理していたようで、私のフライト中に故障しなくてよかったです。 
 
●カナダ人は親切? バンクーバーでは英語がゆっくり!!
 妻がバンクーバー出身ということもあって、毎年のようにカナダを訪れていますが、バンクーバーやその周辺では、英語初級者の私にでも聞き取れるくらい、ゆっくりと話してくれます。
 以前、ラスベガスでレンタカーを借りたときには、強烈に早い英語で話しかけられ、「Pardon?」「Could you repeat?」を繰り返し、南米に行くトランジットでのマイアミ空港では訛りの強い英語で色々と聞かれ、「Excuse me?」「I’m sorry?」を連発し、相手からはおきまりのポーズ(肩をすくめて、手を開けて手のひらを上に向ける)で小バカにされ、憤りを覚えました。(所詮、英語が話せない自分が悪いのですが。。。)
 かたや、バンクーバー。全体的に、何処(空港、レストラン、スーパー、美術・博物館など)でも、ゆっくりと、授業でならったようなお手本のような英語で話してくれます。こちらが多少間違えても、優しく付き合ってくれます。とてもフレンドリーで、感動しました。
 しかし、ある時に気が付きました。外国人である私に対してだけゆっくりと話しているのではなく、友達同士、家族同士でも、同じようにゆっくりと話しています。そうなんです、そういう人種(?)なのです。おおらかで、ゆったりとした風土から、ゆっくりと話す環境になったのでしょう。
 なので、慣れてくると、若干、イライラすることも多いです。スーパーやドラッグストアのレジでは、誰にでも「Hell!」「How are you?」から入り、雑談も多いです。その間、手は動いていないので、当然、レジは長蛇の列になります。いろいろな窓口でも、親切に対応してくれるので、当然、待ち時間は多くなります。
 しかしながら、親切は一番ですし、英語が分かり易いのも外国人には嬉しいです。私にとって、バンクーバーは過ごし易い、素敵な都市だと思っています。

●悪びれないスリ
 ニアメ(ニジェール)に住んでいるときは、市場(グランマルシェ)に買い物に行くたびに子供たちのスリに沢山出会いました。市場で買い物をしていると、平気でポケットに手を突っ込んできます。手首をつかんで怒ってやっても、全く悪びれた様子はありません。
もらえたらラッキーと常習化していたようです。時には、集団に来ることもあるので、女性は怖がっていました。基本的には、大きな声をだせば、周りの方が助けてくれますが、子供達でも集団で来ると、さすがに少しビビりました。
 そんな市場ですから、外国人はあまり来ません。(たまに来る外国人も、地元の使用人を引き連れていました。)市場の物は、外国人スーパーに比べ、格段に安いのですが、その反面、治安は悪かったです。
(市場では、食料・服・電化製品など、ありとあらゆるものが売っていました。中には、国連関係(United Nations、UNICEFなど)の押印入り食料(缶詰・小麦粉・粉ミルクなど)もあり、正規品なのか、援助物資の横流し品なのか、不思議なものも売っていました。日本の柔道の古着(学校名や名前入り)やボロボロのランドセルもありました。)
 どこの国でも、ローカル市場は安くて面白い物も沢山売っていて、魅力的な観光地ですが、治安が悪いことが多いです。大金は持ち歩かない、チャック入りのポケットや胸ポケットに財布を入れたりして防衛はしていましたが、私も人のことは言えず、ホーチミン(ベトナム)のベンタイン市場では、200$+カードをすられたことがあります。小さな歩道に、バイクが突っ込んできて危うく引かれそうになり、口論となっている最中にやられました。ケチャップ・スリや、アイスクリーム・スリと似たような手口で、一方に気を引き、仲間が内ポケットから財布を盗む典型的なスリパターンにやられ、結構、落ち込みました。まあ、いい経験でしたが。

●自称ガイド?
 カサブランカの旧市街(メディナ)は、フェズほどではないですが、とても広く、魅力的な場所です。ここも、色々なものを売っています。香辛料などは、山のように高く積み上げられていますし、こんなものが売れるのかと思うような服や雑貨なども売っています。地元フードが食べられる屋台も沢山あり、どこからやってくるのか物凄い数の人々が狭い路地を埋め尽くしています。
 しかし、相当、道が入り組んでおり、旅行者にとっては難解です。まるで、カオス。細い路地が複雑に入り組み、奥へ進めば進むほど、怪しい混沌が広がっていきます。適当に歩き回るだけでは、迷子になってしまいますので、私は地元の友達と一緒に回りました。
この散策中、ずーっと後ろを歩いて連いてくる数人の男達。怪しい。「向こうに行け」といっても、ずーっと一緒に来ます。地元の友達は日常茶飯事らしいので気にしていませんが、私はずーっと気になっていました。(強盗なのかと。)
2時間くらいの散策が終わり、旧市街から出ようとすると、その男たちが近づいてきて、「俺がガイドをしてあげたから、ガイド料をくれ」と。後ろをついてきただけで、何もしていません。なのに、真面目な顔で、ガイド料を請求されました。友人が、一喝して事なきを得ましたが、気の弱い人なら、怖いので払ってしまうでしょうね。
(フェズでも旧市街に行きましたが、そこでは正規(?)のガイドを雇って案内してもらいました。しかしながら、ガイドが紹介する土産店でほとんど購入しなかったら、態度が一変し、約束したガイド料の10倍を請求されました。ホテルでガイドを雇ったので、ホテルに戻り、ホテルのフロントの人と一緒に話し、事なきを得ました。(土産店でのマージンバックがかなりあるらしい。))

●トイレ事情
 各国によって、トイレ事情は様々です。個室でドアが無いことや、個室でも紙が無いなどは良く聞く話ですが、私が今までで体験した一番怖いトイレはニジェールの地方都市での出来事です。
 現地言語の勉強のために、地方都市の割合裕福な方の家に何泊かお邪魔したのですが、トイレは家の片隅に、ゴザで回り囲ってある真ん中に、大きな穴が開いてあるだけ。その穴に板が2枚渡っており、大の時はそこに両足を乗せ、用を足すという、いたってシンプルな構造でした。照明もありませんので、夜は真っ暗です。(当然、紙などは無く、プラスチックのヤカンに水が入っていて、それで洗うといったものです。) 穴がいっぱいになると、場所を変えるという、ある意味、移動トイレです。
 まあ、こんなものだと思い、普通に使っていましたが、ある夜、用をもよおし、夜中にそこのトイレに行ったときに、この世と思えない、恐ろしい光景に出会いました。
 真っ暗な中、月明りを頼りに、トイレに行くと、なにやら黒い物体が、ササっと動いたような気がして、驚き、持参したヘッドライトをつけたら、更に驚きの光景。その穴の中に、今まで見たことが無いくらいの数のゴキブリがびっしりといたのです。何百匹、いや、何千匹はいたのではないでしょうか。襲っては来ませんでしたが、かなりビビりました。。。
 サヘル地帯(砂漠に近い)の乾燥した場所でしたので、水は深い井戸からくみ上げており、水は貴重です。ですので、あまり生き物はいませんが、彼ら(ゴキブリ)は、人のし尿を餌にしているのでしょうか。あんなに大量のゴキブリを見たのは、後にも先にもこれが最後です。今でも、その光景は脳裏に焼き付いており、海外旅行で色々なトラブル(発砲事件にも遭遇しました)に合いましたが、あんな恐ろしい光景は見たことが無いです。
 サヘル地帯での旅行は、はっきり言って、何処でもトイレで、外で自由にやっていましたが、誰もいそうにない場所でも、何処からともなく子供がやってくるので、小はともかく、大の時は急いで用を足さねばなりませんでした。(外国人を見ると、珍しいのか、暇なのか、子供たちが沢山集まってきます。) 土漠・砂漠で周りに遮るものがほとんどないため、周りからは丸見えです。女性は、パーニュという布を腰に巻いて、用を足していました。何処でも用を足せるようにならないと、サヘル・砂漠地帯での旅行は難しいかもしれませんね(笑)

くだらない話ばかりで、失礼しました。
おそらく、皆様に全く役に立たなかったと思いますが、世界を旅すると、いろいろな場面に遭遇するのだなと感じて頂けばと思います。世界は広いです。また、皆さんのおすすめ都市情報を楽しみにしております。

(文責:後藤/中部電力株式会社)