CIGREでの活動
2025年2月25日
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ニュースレター No.151(澤田様/SCD2国内分科会委員)
テーマ:CIGREでの活動
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みなさん、こんにちは。富士通の澤田です。
私は、CIGRE活動に参加して約20年になりますが、この度、CIGRE Distinguished memberを受賞させて頂きました。SC-D2としては、2022年の岩崎元委員長の受賞に続くもので、大変光栄に思っています。
この受賞に際し、これまでお世話になった多くの皆様に心より感謝申し上げます。
今回、私のこれまでのCIGREでの経験を踏まえ、今後のCIGREのさらなる活性化のために、皆様へお薦めしたい「個人会員になる/周りに個人会員がいる」についてお話ししたいと思います。
個人会員になる/周りに個人会員がいる
CIGRE国内委員会(CIGRE JNC)は、年1回総会が開催されますが、先日、2月4日(火)に開催されました。
今回の開催では、会費の値上げが審議事項の一つで、為替が急激に円安になり、その影響を受け、具体的には、以下の内容です。
・個人会員の年会費は、¥12,000から¥17,000にする。
・若手会員(35才以下)は、入会後2年間無料を入会後3年間無料に無料期間を長くする。
・若手会員が、入会後3年経過すると個人会員になり有料になるが、所属する会社が団体会員の場合は、年会費は¥9,000とする。
(入会時は、詳細の確認をお願い致します。https://www.cigre.jp/news/detail/188)
この値上げは、総会で承認されましたので、今後は、これらのルールで運用されます。
もちろんCIGRE SC-D2国内分科会の国内委員の皆様は、団体会員の会社等にご所属されているかと思いますが、CIGRE活動の情報は団体会員の代表の方のみに連絡されるので、なかなか日々CIGREの情報に触れることがないのではと思います。
もし、ご自身が個人会員になる、または周りの個人会員がいて情報共有頂く様にすることで、興味深い国内外の動向に触れる機会が格段に増えると思います。
そこで、私が考える個人会員になるメリットを、以下に示します。
① CIGRE JNCからニュースレターが届き、イベント情報を得ることができます。
そのイベント情報から、そのイベントで何が話し合われるかを知るだけで、新たな気付きになります。
② CIGRE JNCからCIGRE全体や16のStudy Committee個々の活動状況やトピックスをまとめた事業報告が年1回送られてきます。情報通信と電力通信,セキュリティをテーマに活動するSC-D2以外のトピックスを知ることが出来、ここでも新たな気付きが得られます。例えば、他のSCでもAIに関する話題が多く出ていることが認識できます。
③ CIGREパリ本部からニュースレターが届き、イベント情報や発刊された機関誌やWGの報告書などの情報を得ることが出来ます。
④ e-cigreというライブラリーがあり、発刊された機関誌やWG報告書さらにイベントでの投稿された論文や発表時の動画などを無料で見ることができます。
⑤ その他
この中で、特に④にあるe-cigreで入手したWG の報告書は、特定のテーマの海外動向を知るのにとても有益で、昔、電気協同研究会での海外動向の執筆のために、CIGREのルールを準拠(転載するにはCIGRE本部に許可が必要等)しWGの報告書を参考にしたこともあります。
以上、「個人会員になる/周りに個人会員がいる」について述べさせて頂きました。
まずは、35歳以下の方を3年間若手会員にして、どんな情報を得ることが出来、日々の業務に有益な情報源となるかを体験されてはいかがでしょうか?
もう一つ「WGに参加する」というテーマでもお話したかったのですが、こちらは別の機会にさせて頂きます。
(WG活動は、負担少なく刺激を受ける場になるのではと感じています)
CIGRE活動というと、パリ大会や地方大会への論文投稿/海外出張/発表などが目立ちますが、より身近にさらに有益に生かすために、1歩前へ出てみることをご検討頂ければと思います。また、AIの活用により言語の壁も容易に克服可能になっています。
長年、CIGRE活動に関わってきたものとして、ぜひおすすめさせて頂きたいと思います。
(文責:富士通 澤田/CIGRE SCD2 事務局)