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一度は行くべき海外都市(もし興味があったら)

2019年1月8日

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 ニュースレター No.98 (後藤様/SCD2国内分科会委員)   (テーマ:「一度は行くべき海外都市」)
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 皆様、こんにちは。中部電力の後藤と申します。昨年7月から委員を務めさせて頂いております。宜しくお願い致します。
さて、事務局からニュースレター原稿の執筆依頼を受け、何を書こうか迷いました。海外旅行は好きで、若い時はバックパッカーで、発展途上国をウロウロしていましたので、スリにあった話、騙された話もたくさんあります。モロッコを主にバスで旅行した時には、3週間で5万円しか使いませんでしたが、多くの感動がありました。しかし、近年は家族とリゾート地を訪れる機会が多く、面白いお話はなく、プールやビーチで飲みほうけている話しかできません。ですので、少し古い話もありますが、私が訪れた都市のうち、印象に残った場所を紹介させて頂ければと思います。ただし、決して「一度は行くべき」とお奨めの都市といったものではなく、時間とお金に余裕があり、もし興味があったら、訪れてみては、といったものです(笑)。かなり、昔の話もございますので、もし訪れる機会がある場合は、最新情報を入手されることをお勧めします。

●メキシコシティー(メキシコ)
 ご存知、メキシコの首都で、成田から全日空・アエロメヒコ航空の直行便があり、意外に便利です。(ただし、13時間程度かかります。)昨年の夏に家族で訪れたのですが、人口約900万人の都市で、若者が多く(平均年齢が28歳とか)本当にアグレッシブな街です。リゾート地カンクンが家族旅行のメインで、おまけ的に寄ったのですが、とても魅力のある都市でした。
 やはり、一番のお奨めは、市内から車で約1時間の、テオティワカン遺跡です。スケールが大きく、この遺跡にある太陽のピラミッドは、世界で3番目に大きいピラミッド。紀元前2世紀頃に建造され、最大20万人もの人々が住んでいたと予想されており、8世紀頃に突然滅亡したといわれていますが、どうして滅亡したか未だ解っていません。ここのピラミッドは登頂可能です。エジプトのピラミッドは登ることが禁止されていると思いますので、ピラミッドに登ってみたいという夢をお持ちの方は、ぜひテオティワカン遺跡を訪れて、頂上から眺める広大な遺跡の景色をご覧ください!!
 そのほか、メキシコシティー市内も、歴史地区(世界遺産)など見どころ満載ですし、日帰りで行ける(車で片道2~3時間)のプエブラやチョルーラ遺跡の観光も楽しいです。プエビラは天使の街と呼ばれ人々に親しまれており、タラベラレンガ張りの家々が並ぶ可愛らしい街並み。チョルーラ遺跡はかつてテオティワカンより大きなピラミッドがあり、現在、ほとんどが土の中に埋まってしまっていますが、その遺跡は広大です。(2018/11に世界ふしぎ発見で紹介されていました。)
 もちろん、メキシコ料理もおすすめ。サルサ・アボガドソースをたっぷり入れたタコスをつまみながら、ビールが最高です!
ちなみに、Expediaで、航空券・ホテル・ルアーなどをほぼ予約しました。スペイン語は全くできませんが、何とかなりました。

●オルーロ(ボルビア)
 南米のカーニバルと言えば、リオ(ブラジル)が有名ですが、三大カーニバルの一つであるオルーロのカーニバル(毎年2月)も豪華絢爛、度胆を抜かれます。オルーロには、ボルビアの首都ラパスからバスで3時間くらいです。ただし、ラパスまでは、遠い。。。勿論、日本からの直行便は無いので、アメリカなどを経由します。私は、マイアミ経由で訪れましたが、名古屋を出てから、ラパスに到着するまで、24時間はかかりました。おまけに、ラパスはとんでもない高地にあります。空港の標高はなんと4,000mを超えます。私は、半日で高山病になり、3日間、頭がガンガンでした。
 リオに比べオルーロのカーニバルは、先住民文化やスペイン植民地時代の記憶に基づく伝統的な踊りが多いことで有名です。朝から晩まで、丸3日間カーニバルは続きますが、踊りや音楽の種類が多くて、とても見応えがありました。ただし、カーニバルの最中、街を歩いていると、子供たちに何処からともなく水鉄砲や泡スプレーで、水や泡をかけられます。油断していると、ずぶ濡れになります。やられ損は嫌なので、私も水鉄砲や水風船を購入し、参戦しました。かなり、子供たちに復讐できたものと思います。(大人気ない行動です(笑))
 オルーロはラパスからウユニの途中にありますので、この後、空を湖面に映し出す「天空の鏡」と呼ばれる神秘的な絶景ウユニ塩湖を訪れるのも良いかと思います。

●パンタナール大湿原(ブラジル)
 都市では無いですが、ブラジル南西部を主に、パラグアイとボリビアの3か国にまたがる世界最大な湿原地です。(一部が世界自然遺産に登録されています。)その面積は約23万平方km。日本の本州やイギリスとほぼ同じ面積にあたります。パンタナールは、多種多様な生物の楽園です。300種以上の魚類、700種以上の鳥類、150種以上の哺乳類などの生物が生息しているといわれております。湿原地帯へのアプローチはいろいろありますが、私は、南パンタナール地区への玄関口である、コルンバという都市から入りました。(サンパウロから1時間半くらい。)コルンバから、車の荷台に乗り(途中、川をフェリーで渡り)、5~6時間かけてやっと着く、湿原地帯にある宿舎を中心に、3泊4日で、トレッキングツアー、釣りなどを楽しみました。カイマン(ワニ)はもう見飽きる位、そこらじゅうにウヨウヨいますし、ビーバー、オニオオハシなどいろいろな生物に会うことが出来ました。釣りでは、プラニアが入れ食い状態。沢山釣って、素揚げにして頂きました。
 しかし、蚊が尋常じゃないくらいいました。私は、蚊帳の中で寝ていましたが、一緒に行った友人は、暑かったので、屋外で、しかも裸で寝ていて、背中全体をさされていました。(刺された数を数えたら、200箇所以上ありました。。。)
 自然を目一杯楽しむには、とても楽しい場所です。(ジャガーも見られるようです。)すくなくとも1週間くらい、滞在したい場所でした。

●ベレンティ保護区(マダガスカル)
 世界に4番目な大きな島であるマダガスカルと言えば、独自な進化と生態系で有名であり、「星の王子さま」でも有名なバオバブの木や、原猿類であるキツネザル類に代表されるような、固有種が数多く存在します。しかし、ここも遠い。。。首都のアンタナナリボには、パリ経由や、中東経由便もでていますが、私は格安な南回りチケットで、シンガポール乗り換え、モーリシャス・レユニオン島などを経由するドサ回り便で、名古屋の空港を出発してから、アンタナナリボに着くまでに、なんと30時間以上かかりました。。。アンタナナリボからは、ベレンティ保護区の近くの空港までは、飛行機で1~2時間です。ここの保護区には、いろいろなキツネザルが棲息しています。日中のサファリで、ワオキツネザルや、横跳びで有名なベローシファカも見ることが出来ました。また、ナイトサファリでは、本当に小さいネズミキツネザル(めちゃくちゃ可愛いです!!)にも会えました。サルだけでなく、カメレオン、鳥類、ウツボカズラ・三角ヤシなど、マダガスカルを代表する動植物の楽園です。自然保護区内には、快適なロッジがあり、そこを拠点に、日中・夜とゆっくりと楽しむことが出来ます。夕方にロッジのベンチで、ビールを飲んでいたら、すぐそばまで、ワオキツネザルが近づいてきて、ビックリしました。

●ギンギミ(ニジェール)
 ニジェール東南部の街で、チャドとの国境の近くの街です。近くにはチャド湖がありますが、近年の気候変動(地球温暖化?)の影響か、チャド湖は面積が昔(1960年代?)に比べ10%以下になっており、問題となっています。
 しかし、ここも、日本からは遠いです。パリ経由で、ニジェールの首都であるニアメまでは20時間以上かかりますし、ニアメからギンギミまでは、車をチャーターして、丸3日間はかかります。JOCV(JICA)で2年間ニアメに住んでいましたので訪れましたが、普通の観光客が訪れるには、相当の覚悟がいるでしょう。
 私が、なぜ、こんなところを訪れたかというと、ここの街はサハラ砂漠の南端にあたり、真っ白な美しい姿が見ることができるからです。サハラ砂漠は、言わずと知れた世界最大の砂漠で、アフリカ大陸の1/3近くを占め、アメリカ合衆国とほぼ同じ面積と言われています。砂漠のほとんどは、小さな小石などの礫砂漠で、あとは岩石・山岳砂漠、砂砂漠。砂砂漠も赤いものが多く、白い砂は全体からみると少ないです。ここに行く前に、サハラ砂漠の北西端にある、ワルザザート(モロッコ)からラクダに乗って砂漠体験ツアーに行きましたが、砂漠というより、土漠でした。
 ギンギミから、車で1時間くらい入ったサハラ砂漠は、サングラスなしではいられないほど、眩しい白さです。白いサラサラの砂が、まるで雪景色でした。いろいろな景色を見てきましたが、この真っ白なサハラ砂漠は、今でも忘れられません。
 ただし、この町の観光地はここのみ。また、ニアメからギンギミまでも3日間も、特筆するものもなく、サヘル地域の、ひたすら同じような景色(殺風景)が続きます。時間と根気が必要な旅です。

 まだまだ、紹介したい街がありますが、今回はこのくらいで失礼いたします。遠い場所ばかりで、おそらく、皆様に全く役に立たなかったと思いますが、こんな場所もあるんだなと感じて頂けばと思います。世界は広いです。また、皆さんのおすすめ都市情報を楽しみにしております。

(文責:後藤/中部電力株式会社)