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京都で考えた国内外文化遺産の維持

2022年4月26日

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 ニュースレター No.127(澤田様/SCD2国内分科会委員)   (テーマ:京都で考えた国内外文化遺産の維持)
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皆様、こんにちは。富士通株式会社の澤田です。
昨年5月3日にご逝去された元フェローの長綾子様ですが、早いものでまもなく1周忌を迎えます。あらためて、故人のご冥福をお祈りしたいと思います。
さて、4月3日~8日にCIGRE2022Kyotoが開催されましたが、現地ではコロナ禍でお会いできなかった方々にお会いすることができ、また、いろいろなセッションで国内外から興味深いお話が聞けディスカッションもでき、とても有意義な時間を過ごすことができました。大会開催中にお世話になった皆様、ありがとうございます。
そんな中、京都で宿泊したホテルの方に京都の観光客の状況をお聞きしましたが、海外からの観光客が多かった頃と比較すると、まだまだとのことで、観光客が少ないと文化遺産の維持管理,保存のための費用の確保も大変とのことでした。
火災があった沖縄県の首里城に、昨年12月に行きましたが、火災の爪痕も残る中、観光客に開放していました。しかし、こちらもコロナ禍で一般の観光客や修学旅行も少ないとのことでした。
文化遺産の火事で思い出すのは、2019年4月15日に発生したパリのノートルダム大聖堂の火災です。その日、仕事でパリにおり、午前中にノートルダム大聖堂の前を通り訪問先へ行きました。夕方に仕事を終え、オペラ座近くのホテルに戻り、しばらくして食事のためホテルの前の通りに出ると、ホテルの前からはルーブル美術館の奥の方向に黒煙が見えました。テロの可能性が心配だったので、ホテルのフロントの方に確認しスマホでもニュースを確認してテロではなさそうだったので、そのまま食事に行きましたが、町は騒然とした雰囲気で、その日の夜のニュースはもちろんノートルダム大聖堂の火災のことが中心でした。翌日には帰国しましたが、帰国後もしばらくはこのニュースを気にし、また、その後も修復の状況を気にしていました。現在は、2024年の公開を目指し修復を進めているとのことで、今年のパリ大会ではまだでしょうが、2024年のパリ大会に参加される方は、是非、修復したノートルダム大聖堂を見てきて頂きたいと思います。
そのためにも、コロナ禍が1日も早く国内外で落ち着き、自由に移動ができる様になることを祈るばかりです。

(文責:澤田/富士通株式会社)